『椙元紋太(すぎもともんた)』
椙元紋太は、平家の擁した幼帝の安徳天皇や高倉上皇、後白河法皇らの滞在した旧都福原京にほど近い、神戸花隈で1890年に生まれました。
菓子屋へ丁稚奉公していた18歳の頃には、川柳句会へ出席し、菓子製造甘源堂主人になりました。
1929年には、仲間18人ほどと協力し、川柳の雑誌『ふあうすと』を創刊しました。
『川柳は人間である』というスローガンにより、川柳中興の祖といわれました。
椙元紋太は1970年に亡くなりました。
個性的な作品、または人間の暮らしに密着した素朴な川柳を好んだといわれます。
例.
知ってるかあははと手品やめにする
弱い児に弱いと言わぬことにする
限りなくあなたお前の日よ続け
皆咲けば 百花繚乱 妻の庭